パワハラを理由に、行為者や会社を訴えて損害賠償を請求する場合には、どのような準備が必要となりますか?

2025/10/10

可能な限りの証拠の確保をお願いします。

【解説】

パワハラを理由として行為者や会社に対して損害賠償請求をする場合、重要となるのは、パワハラを受けた証拠の収集です。いつ、誰から、どのような行為を受けたのかを証明できる証拠の確保をお願いいたします。

暴言や不当な叱責等がメールで行われた場合は、当該メールのデータやプリントアウト等を保存してください。暴言や不当な叱責等が、口頭で、継続して行われる場合は、録音を取ることも有効です。

上司や同僚から暴力を受けた場合は、すぐに病院に行って診断を受け、受傷が上司や同僚の暴力によるものであることを記録に残してもらいましょう。

精神疾患等で受診した際に話した内容(カルテの記載)や、外部の相談機関への相談記録も証拠になります。

上司や会社のハラスメント窓口に相談した内容及びそれに対する対応も記録を残しておきましょう。

毎日の職場での状況を記した手帳、業務日誌、日記、家族や友人に相談したメール等も証拠となります。パワハラを受けたらその都度、日付、時間、場所などを特定し、行為の内容等をなるべく特定し具体的に記載することが重要です。