派遣社員の方が被害に遭った場合の会社の責任。私は派遣社員です。派遣先社員である直属の上司からセクハラを受けました。派遣元だけでなく、派遣先会社の相談窓口にも何度も相談しましたが、取り合ってくれませんでした。その後も上司のセクハラや嫌がらせは続き、私は体調を崩し、結局、会社を辞めました。医師からうつ病の診断を受け、他の職場で働くことも難しく、生活が困窮してしまいました。私は誰にどのような請求が出来るのでしょうか。
2022/5/17
加害者である直属の上司に対してはもちろん、派遣元会社に対しても、派遣先会社に対しても、それぞれ損害賠償請求をすることができます。
また、治療費、休業補償など、労働基準監督署に労働災害給付申請をすることが考えられます。ご質問のようなケースで、当弁護団のセクハラ被害対策チームに所属する弁護士が担当した事件で、労働基準監督署から、はじめは休業補償給付について不支給決定とされたものの、行政訴訟の段階になって変更され、休業補償給付の支給がされた例もあります。ただし、今日まででセクハラについて労災が認定されたケースは少なく、簡単な手続きではありません。まずは、セクハラ被害対策ホットラインにご相談下さい。
- 日本労働弁護団第69回全国総会のお知らせ 2025/8/7
- 労働者の権利361号(夏号)を発行しました 2025/7/31
- 【8/1(金)】労働弁護士になろう!2025なつ 全国4ヶ所にて開催 2025/7/18
- 【資料掲載】7/10(木)均衡均等待遇に関する集会を開催 2025/7/11
- 【2025参議院選】労働政策に関する政党アンケート 2025/7/9
- 「仕事と育児・介護の両立支援に関する意見書」を出しました 2025/7/9